ペプチド受託合成サービス

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Q & A 、これら以外にも様々なご質問に対応していまので、お問い合わせください。 

Q 研究用のペプチド純度はどのように選べばよいですか。
A 多様な用途に合うよう、粗ペプチドから純度99%以上をご用意しています。
また純度以外の様々なオプションをご用意しています。

カスタムペプチド純度の選択に関する一般的なガイドラインは以下のとおりです。
  1. 粗ペプチド~純度75%未満:非感受性スクリーニング検査(脱塩から75%まで推奨)
  2. >75%:免疫学的用途、ポリクローナル抗体作製、抗体力価測定のためのELISA標準、親和性クロマトグラフィ、ペプチド配列作製
  3. >85%:免疫学的用途、非定量的酵素‐基質試験、リン酸化アッセイ、非定量的ペプチド遮断試験、 親和性精製のための樹脂へのカップリング、細胞付着のための組織培養プレートのコーティング、タンパク質電気泳動用途
  4. >95%:定量的受容体‐リガンド相互作用、In vitroバイオアッセイ、In vivo試験、定量的遮断・競合的阻害アッセイ、定量的リン酸化試験、NMR試験、物理的特性標準、構造研究、酵素研究、モノクローナル抗体作製
  5. >98%:SAR研究、臨床試験、API(医薬品有効成分(原薬))、市販製品、X線結晶構造解析研究、市販製品
Q 凍結乾燥されたペプチドはどのように扱えばよいですか。
A
  • ペプチドが入ったバイアルは常にキャップをしっかりと閉めてください。凍結乾燥ペプチドのバイアルを開く回数が最小限になるように、慎重に実験計画を立ててください。
  • 凍結乾燥ペプチドの短期保存(3ヵ月未満)は-20℃の冷凍庫で行ってください。3ヵ月以上保存する場合は、可能であれば-80℃の超低温冷凍庫にペプチドを保管することが推奨されます。
  • 凍結乾燥ペプチドおよびペプチド溶液のいずれについても、凍結/解凍サイクルを繰り返すことは避けてください。保存されているカスタムペプチドから頻繁にまたは定期的にサンプルを取り出す必要がある場合は、保存されているカスタムペプチドから一連のアリコートを作製することが推奨されます。
  • C、MまたはWを含む合成ペプチド配列は、空気酸化しやすくなっています。バイアルから空気を抜いて窒素またはアルゴンブランケットで置換することが推奨されます。
  • 一般に、ペプチド溶液は4℃で1週間まで安定しています。しかし、合成ペプチド配列に固有の不安定性がある場合(例えば、C、M、WまたはD-G-、D-P-構造を含む)、未使用時は溶液を凍結させるほうがよい可能性があります。pH>8のペプチド溶液も、未使用時は凍結させてください。
Q ペプチドを可溶化するにはどうすればよいですか。
A 可溶性は、合成ペプチドを扱う研究者にとって大きな課題となることがよくあります。それぞれのアミノ酸が固有の物理的特性を示すため、それぞれの合成ペプチドには特別な可溶性要件があります。合成ペプチドは適切な緩衝液で溶解します。酸性ペプチドは塩基性の緩衝液に、塩基性ペプチドは酸性の緩衝液に溶解します。必要に応じて超音波処理をします。溶解性は同じペプチドでもロットごとに違います。 弊社ではご希望により溶解性試験をいたします。
  • Trp、MetまたはCysを含むカスタムペプチドは、酸化を防ぐために特別な注意を要します。無酸素水または還元剤を使用することができます
  • 一般に、合成ペプチド溶液は4℃で1週間まで安定しています。しかし、合成ペプチド配列に固有の不安定性がある場合(例えば、C、M、W、N、QまたはD-G-、-D-P-構造を含む)、未使用時は溶液を凍結させるほうがよい可能性があります。pH>8のカスタムペプチド溶液も、未使用時は凍結させてください。
  • Trp、Met、Cys、AsnまたはGlnを含むほとんどのカスタムペプチドは有効期間が限られています。長期保存は推奨されません。
 
Q ペプチドの実効電荷はどのようにして推定すればよいですか。
 (弊社ではご希望により溶解性試験をいたします。)
A アミノ酸配列に基づいて合成ペプチドに最良な溶剤を決定する方法は、以下の手順となります。保存されているペプチドすべてではなく、まず少量のサンプルを分取して可溶化してください。
  • それぞれの酸性残基に-1という数値を割り当てます。酸性残基はAsp(D)、Glu(E)およびC末端である-COOHです。それぞれの塩基性残基に+1という数値を割り当てます。塩基性残基はArg(R)、Lys(K)、His(H)およびN末端である-NH2です。
  • 合成ペプチド全体の電荷を計算します。
  • 合成ペプチド全体の電荷が正の値であれば、お客様のカスタムペプチドは塩基性です。まず、ペプチドを水に溶かしてみてください。ペプチドが溶解しなければ10%以上の酢酸溶液を試してください。それでもペプチドが溶解しない場合は、ペプチドを可溶化するためにTFA(<50?L)を加え、純水で1 mLまで希釈してください。
  • ペプチド全体の電荷が負の値であれば、お客様のペプチドは酸性です。まず、ペプチドを水に溶かしてみてください。カスタムペプチドが溶解しない場合は、NH4OH(<50?L)を加え、純水で1 mLまで希釈してください。
  • 合成ペプチド全体の電荷がゼロであれば、お客様のカスタムペプチドは中性であると考えられます。中性ペプチドにはアセトニトリル、メタノールまたはイソプロパノールのような有機溶剤を加える必要がある可能性があります。尿素やグアニジニウムHCL のような変性剤の添加が必要な場合もあります。
Q ペプチドの純度が90%の場合、残りの10%は何ですか。
A ペプチドの純度が90%の場合、残りの合成ペプチドが90%の純度である場合、残りの10%には短い配列、切断された配列、不完全な脱保護配列のある配列を有する合成ペプチドが含まれています。
  • 開裂(保護基が合成ペプチドの他の位置に再付着する)中に修飾されたペプチド配列
  • 副反応を起こした合成ペプチド
Q ペプチド純度とペプチド含量は何が違うのですか。
A ペプチド純度は、214 nmの波長におけるUV吸光度を用いたペプチドの相対面積パーセントに基づいて高速液体クロマトグラフィ(HPLC)で測定いたします。凍結乾燥された材料中に存在する水およびトリフルオロ酢酸は214nmのUV吸光度を有していないため、この方法で得られる合成ペプチド純度値には含まれません。
ご発注時にご指示いただかない限り、すべての凍結乾燥ペプチドは不定量の水と合成ペプチドの対イオンである少量のトリフルオロ酢酸を含有しています。トリフルオロ酢酸の除去のため、酢酸塩、塩酸塩に置換したものを納品できます。
トリフルオロ酢酸の影響について、詳しいことをご希望でしたらお問い合わせください。
Q ペプチドの設計はどのようにすればよいですか。
A 天然物由来によるペプチド配列に応じて末端を修飾する方法があります。
  • カスタムペプチドがタンパク質の内部配列の場合には、ペプチド両末端に電荷を帯びてはいけません。そのため、末端はアセチル化、C末端はアミド化してください。
  • 合成ペプチド配列がタンパク質のC末端である場合、C末端は遊離酸で、N末端はアセチル化している必要があります。
  • 合成ペプチド配列がタンパク質のN末端である場合、C末端はアミド化し、N末端は自然遊離アミンの形態である必要があります。
  • 細胞毒性T細胞エピトープ試験用のカスタムペプチドであれば、N末端の遊離アミノ基とC末端の遊離酸が必要です。これらの末端は、総タンパク質から細胞内で加工される、合成ペプチド断片の自然同等物です。
  • » 参考資料
Q 輸送タンパク質KLHとBSAにはそれぞれどのような特徴がありますか。
A KLHとBSAはいずれも長いペプチドである一般的な輸送タンパク質です。BSAの分子量はKLHよりかなり小さいですが、BSAのほうが可溶性および免疫原性がかなり高くなります。BSAは、リンカーの結合部位と反応することが可能な第一級アミンとして59個のリジン、30-35を含んでいます。弱い抗原性化合物によく選ばれる担体です。BSAは、ELISA、免疫ブロッティングおよび免疫組織化学試験のような多くの免疫化学実験において非特異的結合部位を遮断するために使用することができます。酵素免疫測定法において非関連タンパク質として使用することもできます。
KLHは、免疫付与中に精製される抗KLH抗体が抗ヘプタン抗体の測定を妨げるため、こうした使用はできません。KLHを担体として使用する場合は、抗ヘプタン抗体の測定を妨げないヘプタン-BSAコンジュゲートを使用することができます。
Q アミノ酸配列解析は必要ですか。
A ペプチド固相合成法は、制御され計算された環境下で行います。ごく稀に、合成ペプチド配列がはっきりしないことがあります。質量スペクトル分析を用いると、合成ペプチドの分子量を割り出すことができるため、ペプチド合成の配列を完成させることができます。ただし、MAPSペプチドのように、ペプチド配列解析をお勧めする場合もあります。MAPSペプチドの多くは、その性質のため、質量スペクトル分析で決定的な情報を得ることができません。 配列解析は、ペプチド合成完了を証明し、また出版物で使用するペプチド配列を断定できる簡単な代替法です。
Q PEG化とはどのようなものですか、また、どのように使えばよいのですか。
A ポリエチレングリコール(PEG)は、カスタムペプチドやタンパク質をベースとするバイオ医薬品に有用な送達システムです。PEG化とは、PEGをカスタムペプチドの特定の分子部位に化学的に付着させることです。PEGを合成ペプチド配列に組み入れた場合、naked peptide(PEGを組み入れていないペプチド)を注入した場合よりカスタムペプチドの潜在的バイオアベイラビリティが増大することが研究からわかっています。薬剤指向のカスタムペプチドは、患者の服薬遵守や副作用プロファイルの改善を含め、その治療特性の著しい改善を示しています。

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